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【Pelletclub E-mail News◇2015.12.31◇No.120】を配信しました(12/31)

【Pelletclub E-mail News◇2015.12.31◇No.120】を配信しました。

なお、前号(E-News No.119◇2015.12.25◇)は、こちらから。

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        Pelletclub E-mail News   ◇   2015.12.31   ◇   No.120
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2015年も今日で最後ですね。ニュースを見れば不安定な世界情勢や実感のない国
内景気の改善についての報道が多いように思います。

ペレットやチップの熱利用市場については、長野県の場合、目下の灯油の小売販
売価格が61円/Lということで、この1年ほどで4割も下がるってどういうこと?と
改めて石油市場の不可解さというか、エネルギー価格の安さに呆れています。

中東で掘り出して、海上輸送をかけて精製して、国内の陸路を遠路はるばる内陸
の奥地まで運んできて小売店で人件費を払っても国産ペレットより安い石油って
凄いですよね。ペットボトルの水より随分安い。水はエネルギー量がゼロです!

先日ドイツを訪問した際にも、ドイツペレット協会の方々との情報交換の中で、
2度目の暖冬と安い化石燃料がペレット市場の課題になっているということでし
た。

そこで驚いたのは、下がったとはいえドイツ国内では天然ガスや石油よりペレッ
トの価格が安いということ。燃料価格が安くてもストーブやボイラの機器導入に
費用がかかるため一定のマーケットに普及したらそれ以上の成長が難しいようで
した。

彼らは環境性や経済性をもっと多くの消費者に理解してもらうべくネットや雑誌
でPRを行うとともに、設置業者さんのトレーニングを行っています。

何故こんなことを年末に書いたかというと、先日運営委員会を開催した際の重要
な議論を皆さんに知っていただきたかったからです。

おかげさまで、ここ2年ほどはストーブ開発の補助なども取得できて、燃料やス
トーブの規格・認証についての部会活動を精力的に行うことができ、ペレット普
及のための様々な周辺環境が整備されつつあります。

しかし肝心の消費者へのアピールや、もっといえば大切な個人会員への情報提供、
あるいはサービスが疎かになっているのではないかということを運営委員は感じ
ています。

ご承知のように我々は、80年代の第一次ペレットブームの反省から、ペレットの
普及のためには消費者が信用できる情報源や規格、認証といった環境整備が不可
欠ということで2001年の準備会から活動を継続しています。

ここで重要なのはペレットの生産者や機器の製造者が自らの利益のための団体活
動を行うのではなく、消費者が適切な情報を選択し消費者に正しい情報と技術を
提供するという考え方です。これが我々が言い続けている消費者の視点です。

「ペレット生産者の、ペレット生産者による、ペレット生産者のための団体」は
現代ではうまく機能しません。例えば、この3月に講演に来てくださった
proPellet Austriaのクリスチャン・ラコスさんは「自分たちはペレット協会だ
が、市場を適切に成長させるのがミッションであり、生産者のためだけの団体で
はない」と言い切っておられます。

我々も、2001年当時はいきなり消費者の団体を設立できなかったので、まずは業
界を盛り上げる団体が不可欠ということで部会活動を展開しています。ところが
最近では目的と手段とが本末転倒になってきているのではと運営委員会は危惧し
ているわけです。

消費者が信頼しない市場や商品、企業はあっという間に退場させられるというの
が情報化された現代社会の現実だと思います。

例えば例のフォルクスワーゲンの不正問題も、米国のNGOによる乗用車の消費者
テストが発端でした。

我々も闇雲に企業を攻撃するということではなく、共に成長する関係として、今
後も市場の発展に努めていきたいと考えています。

そんなことで、まずはフェイスブックを始めました。
https://www.facebook.com/pelletclub/

当団体の運営委員である(NPO法人)森のライフスタイル研究所の遊撃隊員兼代
表理事所長の竹垣さんと、ボランティアスタッフのIさんが中心となってアップ
してくれています。
http://www.slow.gr.jp/

皆さん、シェアしてください。

それでは、長文になりましたが、今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

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